古本を売りたい。そう思ったときにまず決めるべきことは、本を売る相手です。 とにかく手当たり次第に本を入荷して並べておく、というのもできなくはないですが、 スペースには限りがありますし、余りに多いとお客さんが探すときに手間取ってしまうかもしれません。 そこで古本を仕入れる際はターゲットを絞り、どんなジャンルの本を置くのかを決めてしまいましょう。 「歴史書なら任せて」「料理本ならうちの店よ」など経営する店舗の看板のようなものがあると、わかりやすいです。 お客さんも「この古本屋は自分の興味のあるものを置いてくれているんだな」とひと目で気づけますし、きっと親しみを持ってもらえるはずです。 特定の顧客が付けばごひいきにしてもらえるのはもちろん、「古本探してるのかい?実は、いいとこがあるんだよ」と口コミで宣伝してもらえるようになるのも夢ではありません。 とはいえ、老人ばかりが住んでいるような田舎や村に若者向けの本をたくさん置いても売れ行きは思わしくないでしょう。 特撮モノ好きな人ばかりが集まっている町中で、文学小説の古本ばかりを並べたりするのも同様です。 自分がこれから店舗を構えようとしている地域にはどのような人たちが集まっているのか、これをリサーチしておくことも大切です。 もちろん近辺の人々にはまったくウケなくても、噂を聞きつけ遠いところからはるばるやってくる奇特な方もいるかもしれません。 特にそのジャンルのマニアだったり、珍しい古本をコレクトしていたりするような人はどこへでもやって来ます。 このようにどんな人にどんな古本を売るのかを考えたうえでジャンルを選定し、店特有の雰囲気づくりをしていくのが先決と言えます。